「FRコンパクトスポーツ」について

　最近、トヨタとスバルが組んで、「FRコンパクトスポーツ」を開発中みたいな記事を見かけますが、これって本当なのでしょうか？

　ちょっと考えただけで結構な「FR（コンパクト）スポーツ」ってありますが、全てヒットととは言えない状況です。

　まず、
　1.アルテッツア
　　２リットルエンジンとFR、しかも４ドアと手堅くまとめたが、途中でフェードアウト。レクサスとして復活するも、当初の思惑とは異なり、プレミアム化。
　
　2.マツダ・ロードスター
　　FRのお手本としては今も健在。幌がネックという人のためにHTもあるが、売れ行きはイマイチ。輸出がなければ、廃番。

　3.RX−８
　　４ドアでちゃんと４人乗れるが、ロータリーがメリットでもあり、デメリットでもあり、結局、売り上げ伸びず。
　
　4.S２０００
　　ホンダ渾身のFRスポーツ。今やファイナルバージョン。

　5.BMW　１シリーズ
　　性能は文句なし。しかし、本当にプレミアムなため、数量的にはきつい。（日本では）

　上記のように、FRコンパクトスポーツなんてものには市場がないように思うのですが、いかがなものでしょうか。トヨタ的には、「若者のクルマ離れ」を、なんとかしたいというのがあるのでしょうが、私はもうそれは無理というものだと思います。

　かつては、LPレコードをプレーヤーから、アンプ、スピーカーへといろいろ拘って聞いていた時代がありましたが、そんな時代は二度と戻らないのと一緒です。
　ですので、私にはこのトヨタの活動は断末魔の足掻きにしか見えないのですが、トヨタの偉い人は優秀なので、違った見方をしているのかもしれません。（そういえば、日本政府の官僚も優秀な人ばかりだったっけ。）